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アトピー性皮膚炎の治療 メニュー
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治療方法
(1)清潔と保湿のスキンケア
アトピー性皮膚炎の最初のステップは、皮膚のバリア機能障害です。
下図のように、皮膚の表面には角質層があり、通常そのすき間をセラミドという角質間細胞質が埋めています。そのセラミドが水分の蒸発を防ぐ「保湿」の役目と、外部からの刺激を阻止する「バリア」の役目を果たしています。しかし、アトピー性皮膚炎の人はセラミドが減少し、角質層がカサカサしてすき間だらけになるため(ドライスキン)、皮膚から水分が蒸発しやすくなるとともに、ダニやホコリなどの抗原(アレルゲン)の侵入が容易となる ほか、汗や掻くなどといった外的な刺激にも敏感となり、湿疹を悪化しやすくしてしまいます。
したがって、アトピー性皮膚炎の治療には、何よりもまずスキンケアが大切になります。スキンケアには「清潔のスキンケア」と「保湿のスキンケア」の2つがあります。
清潔のスキンケア
皮膚に付着したさまざまな汚れは皮脂に溶け込んでいるため、皮脂もろとも洗い流さないといけません。そのためには石鹸を使用しますが、特別なものは必要ありません。泡立てた石鹸を手に広げ、手のひらでやさしく撫でるように洗います。ナイロンタオルやスポンジで ゴシゴシ洗うことは避けます。石鹸の残りやすい耳の後ろ、わきの下、股間などはとくに注意して洗い流します。
保湿のスキンケア

清潔のスキンケアでは、同時にセラミドなどの皮脂を除くため、乾燥を助長させる作用もあります。したがって、この後すぐに失われた皮脂を何らかの形で補充する「保湿のスキンケア」が必要になります。

<保湿のスキンケアは「3分ルールで」>
保湿のスキンケアは以下の手順で行います。

【1】  まず、15分間たっぷりのお湯につかり、皮膚に水分を十分浸透させます。入浴することで、荒れた皮膚に水分が浸透していきます。すると、乾燥して縮んでいた角質細胞は水を吸ってふくらみ、すき間がなくなります細胞と細胞の間にも水分が十分に浸透することになるのです。
【2】 風呂から上がったら、タオルで軽く身体を拭いて、3分以内に保湿剤を塗ります。この「3分ルール」が肝心です。入浴後は水分が急激に皮膚から蒸発してしまいます。
風呂から上がったら、すぐに保湿剤を塗る−。この「3分ルール」が保湿スキンケアの重要なポイントです。

<「ウェット・ラッピング法」で、さらに潤いを保つ>
症状が軽い人は、入浴後の保湿だけでよいのですが、重症の人はさらに肌の潤いを保つために、お湯でぬらした下着や手袋で全身をおおいます。この上に乾いた服を着てそのまま2時間過ごします。「濡れたまま包む」という意味から、この方法を「ウェット ・ラッピング法」といっています。これは1日1〜2回行います。この方法によって、入浴後に保湿剤を塗るだけよりも、皮膚の保湿効果とバリア機能をいっそう高め、皮膚症状がさらに改善されます。

ドクターズ メッセージ

アトピー性皮膚炎の人は、生活すべてが治療に集中してしまいがち。常にそれだけを考えている。それはノーマルな状態ではありません。

衣類、化粧品、装身具、髪型、シャンプー、紫外線など、アトピー性皮膚炎の悪化要因は数限りなくといっていいほどあります。悪化要因を避けることも重要ですが、あれもダメ、これもダメというのでは、アトピー性皮膚炎治療の大前提でもある「上手にコントロールすること」に反することになります。

まずは皮膚のバリア機能の代用としての膜をつくることを第一に考え、スキンケアをきっちりやる。そして大変になりがちな生活制限は最小限にすることが重要です。

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