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(2)ステロイドの適正使用

上記のスキンケアが効果を発揮するのは、あくまで炎症を起こしていない皮膚で、炎症を起こしている場合は、まずステロイド外用薬で炎症を抑えることが大切です。

アトピー性皮膚炎の皮膚の表面を調べてみると、好酸球が多数集まっているのが観察されます。これは、アレルゲン、外的刺激を問わず、好酸球によって皮膚に炎症が 起こっていることを示しています。この好酸球による炎症を抑えることができるものは、現在のところ、「ステロイド外用薬」か、それに代わる「タクロリムス軟膏 」しかありません。非ステロイド外用薬や抗アレルギー薬には、ステロイドのもつこのような作用はないのです。

ステロイドという言葉を聞くと不安を抱く方も多いのですが、症状が現れている部位や程度によって、的確な強さのステロイド外用薬を使い分ければ心配はありません。

患者さんからよく「ステロイドを塗ればすぐに皮膚症状はよくなるけど、やめると元にもどっちゃう。何の意味もないじゃないですか」という質問を受けます。ステロイド外用薬は根治治療ではなく、あくまで皮膚の炎症を抑える対症療法に過ぎません。したがって、炎症が治ったあと何もしなければ、また もどってしまうのです。炎症は治まってもドライスキンは残るからです。皮膚の炎症には「ステロイド」、ドライスキンには「保湿剤によるスキンケア」という守備範囲をはっきりさせることが重要です。
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