【主な部位別がん死亡率の推移】
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(注)肺がんに気管、気管支のがんを、子宮がんに子宮頸がんを含む。 大腸がんは結腸と直腸S状結腸移行部及び直腸のがんの計。 2009年は年計(概数) (資料)厚生労働省「人口動態統計」
従来の会社の検診で行われているのは便潜血検査です。そもそも、便潜血とは、何なのでしょうか?基本的には、読んで字のごとく、便に血が潜んでいる状態です。 検査法としては、近年、ヒトの血液に含まれるヘモグロビンという物質を免疫学的にチェックする方法が用いられることが一般的です。 よって、この検査が示す事実は、「採取した便の検体の中 に、ヒトの血液が混じっている可能性が非常に高い」ということです。
便潜血検査は大腸がんの発見を主に目的とされていますが、便潜血が陽性になる疾患は、他にも色々とあります。比較的若い方にも多いのが、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患と呼ばれるものです。これらは、明らかな血便として出ることも多いのですが、便潜血陽性で発見される例も少なくありません。 また、上部消化管(胃、十二指腸、小腸)からの出血でも検出されることもあります。 また、大腸の壁に憩室ができ、そこが炎症を起こすことで出血する場合もあります。痔核のような肛門に近い良性の疾患でも、当然陽性になることがあります。 特に注意しなければならないのはまだ良性と考えられる大腸ポリープからの出血によって便潜血陽性が見つかる例が多い事です。大腸ポリープは、5o以下ではほとんどが良性ですが、直径が5oを超えると、一部ががん化し始めるという報告もあり、発見した場合には放置せず、きちんとした検査と治療を行っていくことが大切です。 一方大腸がん自体の陽性率は、進行癌で90〜95%、早期癌で40〜60%程度であり、診断精度にやや問題があることも頭においておかなければなりません。
注腸X線検査(肛門からバリウムを入れる検査)は大腸内視鏡検査よりも安価で安全な検査ですが、いわば「影絵で判定する」方法なので、小さな病巣や平坦な病変は発見が難しいだけでなく、少量の便が残っているだけで、ポリープとの判別が困難で、結局は大腸内視鏡検査が必要となってしまうことが多いです。 また、最近CT内視鏡検査という3DCTによるバーチャル内視鏡検査が一時、話題となりましたが精度が(特に小さな病変、平坦な病変で)内視鏡と比べると注腸検査と同様に劣り、病変があれば結局内視鏡検査をうけなければ治療を出来ません。 一方、大腸内視鏡検査は「じかに大腸の粘膜を見る」方法なので、微細な病変も発見でき、同時に組織採取(生検)もできます。 また、病変があればその場で治療(ポリープやがんの内視鏡的切除)が可能です。