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尿失禁予防のためのリハビリテーション
 
伊勢原協同病院 リハビリテーション室
須貝 勝

自分の意に反して尿が漏れてしまう尿失禁の悩みをもつ人は、中高年の女性ばかりでなく、比較的若い女性にも意外に多いという報告があります。尿失禁の不安から外出を避けて引きこもりがちになると、旅行などのレジャーも楽しめませんし、高齢者の方では次第に運動不足となり、全身機能の低下につながります。

■ 尿失禁にもいろいろ
ひと口に尿失禁といっても、その種類にはいろいろあります。尿失禁には、腹圧性尿失禁、切迫性尿失禁、溢流性尿失禁、機能性尿失禁、反射性尿失禁などに分類されます。タイプや症状が人によって異なりますので、まずは泌尿器科医と相談することをおすすめします。
これらのなかでも、中高年の女性に多いのが腹圧性尿失禁です。「くしゃみや咳をした時に尿がもれた」「階段を勢いよく下りた拍子に失禁した」「重い物を持ったら・・・」といったように、腹圧が上昇したときにおこるこの腹圧性尿失禁は一般成人女性の約25〜35%に認められるといわれ、ある日突然、自分の症状に気がつくというケースが多いようです。

■ 腹圧性尿失禁はなぜ女性に多いの?
妊娠や高齢化、あるいは肥満などの原因によって、尿道を締め付け、膀胱や尿道をハンモックのように下から支えている骨盤底筋群の筋力が弱くなって緩んだり、膀胱が下がったりしてしまいます。特に女性にこの腹圧性尿失禁が多いのは、男性に比べて尿道が短く、出産を経験することで、膀胱を支え尿道を締める働きをする骨盤底筋群が弱くなっていることがあげられるようです。

■ 骨盤底筋群を鍛えましょう
軽度の腹圧性尿失禁には骨盤底筋体操が効果的です。弱った骨盤底筋群を鍛え、尿失禁の予防・改善を図るためにご自宅でもできるトレーニングをひとつご紹介します。
このトレーニングは、いつでもどこでもできます。毎日少しずつ続けるようにしましょう。
また、尿失禁の予防には、トレーニングとともに、生活全般や排泄習慣などの見直しが大切です。さまざまな治療法もありますので、心配なときは、泌尿器科医に相談しましょう。

【トレーニング方法】
1椅子に浅く腰掛けます。
2トレーニングを行うときは肩の力は抜いて、呼吸は止めずに行いましょう。
3おならを我慢するようにお尻周りの筋肉をゆっくりと強く絞めるようにしましょう。
4力の入れ方がわかりにくいときは軽くお腹をへこませ、太ももの内側どうしで押し合います。このときボールやクッション、タオルなどを膝にはさむと、やりやすいでしょう。
5慣れてきたら、なるべくお腹や太ももの力は抜き、お尻周りの筋肉だけを収縮するようにしましょう。
6この運動を3秒間行い、合わせて10回できるようにしましょう。
7慣れてきたら次第に力を入れる時間を延ばし、10秒くらい行えるようにしましょう。

1
椅子に浅く腰掛けます
2
トレーニングを行うときは肩の力は抜いて、呼吸は止めずに行いましょう。
3
おならを我慢するようにお尻周りの筋肉をゆっくりと強く絞めるようにしましょう。
4
力の入れ方がわかりにくいときは軽くお腹をへこませ、太ももの内側どうしで押し合います。このときボールやクッション、タオルなどを膝にはさむと、やりやすいでしょう。
5
慣れてきたら、なるべくお腹や太ももの力は抜き、お尻周りの筋肉だけを収縮するよう
にしましょう。
6
この運動を3秒間行い、合わせて10回できるようにしましょう。
7
慣れてきたら次第に力を入れる時間を延ばし、10秒くらい行えるようにしましょう。
『すこやか』2006年12月号に掲載
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