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つらい膝の痛み・・・がまんするしかないの?
 
伊勢原協同病院 整形外科部長
井上 元保

最も多い変形性関節症
膝の痛みは、ある程度の年齢になりますと、どなたにでも出てくる可能性があります。一番多い疾患は変形性膝関節症で、多くは膝の内側の軟骨がすり減るために症状が起こります。はじめは、立ちすわりの時や階段昇降時に痛みがでることが多く、症状が進行すると、平地の歩行も困難になることもあります。なりやすい要因としては、肥満、O脚、膝の酷使などがあげられます。レントゲン検査をすると膝関節内側の隙間が狭くなっていることが多く、病院を受診し検査すれば比較的簡単に診断できます。

どんな治療をするの?
治療としては、消炎鎮痛剤の内服、湿布や軟膏の使用、肥満の減量、ももの筋肉の筋力トレーニング、O脚を矯正するために足底に装具を付けるなど、症状のレベルに合わせていろいろな方法があります。これらの治療を行っても痛みが改善しない場合には、ヒアルロン酸という薬を直接関節に注射する治療もあります。ヒアルロン酸は関節液の成分に近いもので、傷んだ軟骨の表面を保護して炎症を抑えることができるため、有効な治療薬です。さらに最近は、コンドロイチンやグルコサミンなどの軟骨成分を補給するサプリメントが販売されていますが、その有効性についてはまだ不確実な部分があります。

■ 人工膝関節置換術をすることも
しかし、関節の変形が強い場合には、これらの治療を行っても痛みをとることのできない場合もあります。その場合には手術的治療を検討することになります。手術にもさまざまな方法がありますが、現在最も治療成績がよく、広く行われている方法は、人工膝関節置換術です。虫歯の治療で言うと入れ歯のようなもの、と考えていただければ分かりやすいと思います。膝関節の傷んだ軟骨をプラスチックで置き換える手術です。
注射などさまざまな治療を長く行っても無効な方は、一度専門医に相談されることをお勧めします。

『すこやか』2007年3月号に掲載

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