整形外科

次世代PRP治療

次世代PRP治療とは

PRPとは、Platelet-Rich Plasmaを略した名称で、日本語では 多血小板血漿 といいます。PRP療法は、ご自身の血液から精製したPRPを患部に投与することにより、患部の疼痛の軽減や、損傷した組織の修復を目的とします。

次世代PRP療法は、血小板から放出される成長因子と、炎症を抑える成分を高濃度に抽出し、関節腔内に注入する治療方法です。次世代PRP療法を実施することで、組織の修復が早まったり、治りにくい組織の修復が期待されます。


治療方法

①患者さんの血液を治療に適した量(55ml)を取ります。


②血液を遠心分離器で遠心してPRPを作製します。


③PRPを注射器で膝に注射します。※治療は日帰りで終わります。


治療適用

変形性膝関節症

費用

この治療は公的保険の対象ではありませんので、当院の所定の施術料をお支払いいただきます。治療にかかる費用は1回(片足)の施術あたり、250,000円(税抜き)です。ご不明な点は医師・スタッフにお尋ねください。


治療のメリットとデメリット

<メリット>

・自己由来組織なのでアレルギーが起こりにくい

・治療後から普段の生活が可能

・急性期、慢性期どのタイミングでも受ける事ができる


<デメリット>

・変形性膝関節症を根本から治す治療ではない点

・数日間、炎症(痛み、熱感、赤み、腫れ)を伴う

・投与箇所、採血部に感染症が起こる可能性がある

・適切な物理負担を加えないと、治療部位が硬くなり長期的な痛みの元になる可能性がある

・社会保険・国民健康保険など医療制度上の保険で受ける事ができない


他の治療法との比較

変形性膝関節症の痛みに対する代表的な治療法としてヒアルロン酸注入があります。ヒアルロン酸は関節腔内に注入されるとクッションのような動きをし、痛みを和らげる効果があります。PRP治療との直接比較による効果の優劣は不明ですが、以下のような違いがあります。

 

次世代PRP治療

ヒアルロン酸注入

概   要

関節腔内に投与することで、損傷した患部の疼痛をやわらげ、組織を修復する効果が期待される

ヒアルロン酸は関節腔内に注入されるとクッションのような働きをし、痛みを和らげる効果がある

効果持続期間

6カ月から12カ月

6カ月

治療後のリスク

リスクはほとんど変わらない

品質の安定性

PRPは患者さん自身の血液から製造するため、患者さんごとに品質がばらつく可能性がある

医薬品として承認されており、品質は安定している

アレルギーの可能性

自家移植のため、極めて低い

品質管理された安全性の高いものだが、アレルギー反応などの可能性を完全には否定できない


受診について

当院整形外科あての紹介状をお持ちの上、お電話でお問い合わせください。
TEL:0463-94-2111(代表)

<受付時間>
月曜~金曜8:30~17:00 土曜8:30~12:30
(日曜・祝日・第1・3・5土曜除く)