腎臓内科

診療案内

診療案内

腎臓内科は、慢性腎臓病の患者さんの治療を中心とした診療科です。慢性腎臓病(CKD)とは慢性に経過する腎臓病で国内に患者さんは1000万人以上いるとの報告もあり、新たな国民病ともいわれています。生活習慣病(高血圧、糖尿病など)やメタボリックシンドロームとの関連も深く、誰もが患う可能性のある病気です。診察では、尿検査異常、腎機能障害や末期腎不全に関する診断と治療も行っています。


主な疾患
(1)検尿異常(尿蛋白、尿潜血) 
(2)慢性腎臓病(腎硬化症、糖尿病性腎症、糸球体腎炎、ネフローゼ症候群など)
(3)末期腎不全
(4)急性腎障害

慢性腎臓病とは、腎臓の働き(GFR)が健康な人の60%以下に低下する(GFR<60ml/min/1.73m2)か、もしくは尿蛋白が出るといった腎臓の異常が続く状態をいいます。高血圧や糖尿病といった生活習慣病との関わりが深いですが、中には糸球体腎炎と呼ばれる、腎臓特有の疾患もあります。糸球体腎炎の中には急速に進行するものやステロイドなどの免疫抑制剤治療が必要なケースがあるため、必要に応じて腎生検やステロイド治療を行い腎不全への進行を抑制していきます。

また、慢性腎臓病は薬物療法だけでなく食事療法も重要です。看護師・栄養士と連携し、ご本人とご家族への指導を行っています。もし慢性腎臓病が進行し、末期腎不全となった場合には透析療法が必要になります。当科では透析導入前のシャント作成から透析導入、指導を一貫して行っています。合併症を有するケースでは他科と連携して治療に当たります。


血液浄化センター
血液浄化センターでは透析を必要とする患者さんへの血液透析を行っています。また、シャント造設およびその管理についても当科で行います。内科・外科を問わず、さまざまな合併症が出現するため十分な診察・検査を行い早期発見に励んでおります。腎臓病の管理に食事療法が不可欠であることから、栄養士と連携し食事に関するご相談・指導も行っています。
そして生活のスタイルがかわる為、精神状態のケアが必要性な場合は、臨床心理士との連携も行いながら患者さんによりよい透析生活を送っていただくよう心がけております。

教育指定:日本透析医学会教育関連施設

腎機能が正常な腎炎から腎不全まで、腎疾患の領域全てを網羅するよう心がけています。看護師・栄養士との連携を深めチーム医療・医療連携を行っていき軽度な腎機能障害や末期腎不全からの円滑な透析導入を心がけております。
維持析約50人と、当科・他科入院中の臨時透析、特殊血液浄化療法も行っています。特殊血液浄化療法は、外科術後のDHP(エンドトキシン吸着)、心不全・腎不全増悪等の一時的な血液浄化(HDF,CHDF,HF)、状況に応じてICU病棟での血液浄化も行っています。