離島DE自主研修

2013年度採用 初期臨床研修医 女性

奄美大島を拠点にして活動しているある先生のもとで2週間研修をさせていただきました。

伺ったのはその先生が外来を受け持たれている3つの病院(加計呂麻診療所、瀬戸内徳州会病院、名瀬徳州会病院)です。外来、訪問診療、フィジカルレクチャーなど様々なことを経験しました。


島の先生に出会って言われた言葉、病気をみるのではなく、人をみる。

医療器具、検査に限りのある島で大切なこと、それは人をみること。電子カルテをみかえすことでもなく、検査値でもなく、画像をみることでもなく、患者の顔をみて、目をみて、話しに耳を傾け、手で触れて診察をすること。何より患者との大切なコミュニケーションになること。身体診察の大切さ、そして身体診察が人の温かみある医療へとつながること、それが医の原点であるということ。ほんの2週間を通して人をみることの意味を少しでも知ることができた気がします。

また、今回の研修を通してたくさんの人に出会いました。島のおじいちゃん、おばあちゃんはみんな自分の親だと思い、ひとりひとりに心のこもった診療をする先生。島の医療を守るため、患者のために、たったひとりで島内、島外を飛びまわる先生。そんな熱い想いをもった先生がたくさんいました。医師として、人として、多くのことを感じさせられたひと時でした。


ここでは書ききれないことがまだまだあります。同じものを見て、聞いて、どのように感じるかは人それぞれでしょう。だからこそぜひ一度あの地へ足を運び、自分の目で、耳で、肌で、感じてみてください。

最後になりましたが、急な申し出にも関わらずこのような非常に貴重な時間を提供していただきましたことに、奄美大島の先生・職員の方々、当院の先生・スタッフの方々に心より感謝申し上げます。