泌尿器科

前立腺肥大のレーザー治療

前立腺肥大症とは?

前立腺肥大症は男性特有の病気で、年齢が高くなるにつれて増えてくることがわかっています。前立腺は膀胱のすぐ下にあり、ちょうどクルミほどの大きさで、内部を尿道が通っている器官です。この前立腺が年齢とともに肥大することにより、尿道が圧迫されて排尿障害をもたらします。

治療方法

現在の治療の主流は、「α1(アルファーワン)遮断薬」という薬で症状を緩和することですが、発症原因が未解明のため、薬で前立腺の腫れを完全に元に戻すことはできないとされています。薬で排尿症状が改善されない場合は、手術となります。現在、多くの病院で行われているのは「TUR-P(ティーユーアールピー)」という内視鏡手術で、電気メスで腫れている前立腺を少しずつ切除していく方法です。肥大が進んでいると出血量が多くなり、高齢者や心臓の悪い方には施行できない場合があります。
 
メスを使わないレーザー治療
伊勢原協同病院では、この病気に対して平成18年8月に新機器を導入し、前立腺肥大症のレーザー治療を始めました(診療科:泌尿器科)。これはレーザー光を利用した治療で、出血や痛みが少ないため、高齢の方でも安全性が高く、かつ合併症も少なく、入院期間の短縮も可能となります。この治療法は、東京・神奈川ではまだ数施設しか行っておりません。

レーザー治療の手順

(1)肥大した内腺を大きくくり抜く 前立腺の組織は、尿道の左右(左葉・右葉)、および人体下側(中葉)から、それぞれ内側に向かって肥大するため、HoLEPは「ホルミウム・ヤグレーザー」を照射し、内腺と外腺との境目に入り、内腺のみを核出します。核出された3つの前立腺組織は一度、膀胱内に移動させます。

(2)細かく組織を裁断して排出 肥大した前立腺組織の核出が終わると、モーセレーターという機器を用いて、膀胱内に移動させた前立腺組織の核出片を細切し、吸引しながら体外に排出します。モーセレーターは先端が細い管になっており、尿道から膀胱まで挿入し、先端の小さい穴から核出片を吸引します。

(3)カテーテルを留置 核出した前立腺組織をすべて体外に排出すると、モーセレーターを取り、尿路の確保や保護、止血のために尿道カテーテルという管を挿入します。尿道カテーテルは、血尿がほぼなくなった日に抜去されるのが一般的です。

前立腺肥大を「グレープフルーツ」に例えると、実にあたるのが腫れている前立腺となり、従来のTUR-Pでは、グレープフルーツの実に切り込むため、果汁すなわち出血が多くなります。しかしHoLEP術では、グレープフルーツの実をかたまりとして皮から剥ぎ取るため果汁が出ない、つまり出血が少なくなります。

 


受診方法

前立腺肥大症の治療をご希望の方は、泌尿器科をご受診ください。 受付時間 【初診】8:30~11:30   【再診】7:45~11:30

※日曜日・祝日・第3土曜日は休診です。
※代診・休診等が生じることがございます。ご来院の前にご確認ください。
※クリニック(かかりつけ医)からのご紹介もお受けしています。現在、クリニックにおかかりの方は、担当の先生にご相談ください。