産婦人科

診療案内

※日本産科婦人科学会 専攻医指導施設
※日本女性医学学会 認定研修施設

※日本産科婦人科学会 婦人科腫瘍登録施設
※日本周産期・新生児医学会 周産期専門医(母体・胎児)暫定認定施設(補完施設)
※母体保護法指定医師 指定研修機関

周産期
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 当院では自然分娩を基本として妊娠・分娩の管理にあたっています。分娩予定日超過や前期破水、微弱陣痛などの場合には、必要に応じて計画的な分娩誘発や促進を行い、適宜薬剤による和痛対応も行っています。

・総合病院として異常妊娠・異常分娩にも即時対応できるよう努めています。高次施設での治療が必要と判断した場合には、迅速な紹介/搬送を行っています。
・小児科との連携により34週以降の早期産にも対応しています(双胎妊娠に関しては高次施設への紹介となります)。生まれた赤ちゃんには、全例に新生児聴覚検査や整形外科による股関節のチェックを実施しています。
・糖尿病などの合併症妊娠には、内科との連携を強化して対応しています。
・助産師外来を始め、産前から産後のケアに至るまで様々な支援体制を整えています(お産入院のご案内をご覧ください)。
・産後のお部屋は個室のほか4床室をご利用いただけますが、多機能パネルにより個室感覚でお過ごしいただけます。全室でWi-Fiが利用可能なほか、リニューアルによりWi-Fiやテレビが無料で利用できる更に利便性を高めたお部屋もご用意しました。産後のお食事は、お祝い膳をはじめ栄養室から特別な産後食を提供しています(出産お祝い膳・特別献立をご覧ください)。
・公的さい帯血バンク採取協力施設として、全国の血液難病疾患の患者さんにさい帯血の提供を行っています(さい帯血バンクをご覧ください)。
・ピルやIUD(いわゆる避妊リング)などの避妊相談も可能です。流産手術や人工妊娠中絶術の場合には、従来の掻爬(そうは)法ではなく、より子宮への負担が少ない吸引法を用いています。
・妊娠初診は基本的に保険外診療になります。紹介状をお持ちでなくても選定療養費はかかりません。


婦人科腫瘍
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 良性疾患を中心として開腹手術から腹腔鏡手術、子宮鏡手術、腟式手術まで幅広い治療を行っています。開腹手術は瘢痕が目立たない横切開法も適宜実施しており、好評を頂いています。


・子宮筋腫
子宮にできる良性の腫瘍です。無症状の場合は治療の必要性はありませんが、月経量が多く貧血が進んできた場合、月経痛がひどくなった場合などは治療が必要となります。治療はホルモン療法と手術が主体になります。手術は子宮を温存する筋腫核出術、根治的には子宮全摘術が行われます。特に月経量が多くなる粘膜下筋腫に対しては、腟式切除が可能な筋腫には子宮鏡による手術を行っています。
・子宮腺筋症
生理を起こす子宮内膜に似た組織が子宮の筋肉の中に侵入し、子宮の腫大と貧血症、強い月経痛をきたしてくる疾患です。低用量ピルや黄体ホルモン療法で対応しますが、症状が高度な場合には手術療法(子宮全摘術)が必要になります。
・卵巣腫瘍、子宮内膜症
卵巣には良性から悪性のがんまで様々な腫瘍が発生します。最終的な診断は手術による病理診断が必要ですが、術前のCT、MRIなどによる画像診断も重要です。子宮内膜症とは、子宮腺筋症のような子宮内膜様組織が子宮外に進展していく疾患です。卵巣に発生するとチョコレート嚢胞(のうほう)と呼ばれる卵巣嚢腫を形成します。子宮内膜症にはホルモン療法も行われますが、チョコレート嚢胞をはじめ良性の卵巣嚢腫の場合、腹腔鏡などによる手術療法(嚢胞切除あるいは病側卵巣・卵管の切除)を行います。
・子宮がん検診とその後の二次検診
子宮がん検診で異常があった場合、コルポスコピー(拡大鏡検査)による二次検診を行っています。ごく初期の子宮頸がんについては、子宮を温存して子宮頸部の一部を切除する円錐切除術を行います。またその前癌状態である異形成に対しては外来レーザー治療も可能です。子宮/卵巣の浸潤癌が疑われる場合には、画像検査による迅速な診断を行い高次施設へ紹介させて頂いています。


生殖・内分泌
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 不妊外来では基本的な検査を行い、妊娠しにくい原因、年齢、治療歴などを考慮して、患者様のご意向に沿った治療方針を決定しています(詳しくは不妊外来をご覧ください)。

女性ヘルスケア
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 思春期から老年期まで、女性の様々なライフステージに特有な疾患や心身のお悩みに寄り添えるよう対応しています。

・月経異常、過多月経、月経困難症など

原因を確認し、病態に応じて低用量ピルや黄体ホルモン療法、子宮内黄体ホルモン放出システムの留置、偽閉経療法、漢方療法などによる治療を行っています。
・更年期障害
内服薬や外用薬によるホルモン補充療法のほか、東洋医学に精通した医師による漢方治療も行っており、女性の方々のお悩みに幅広く対応しています。骨粗鬆症に関しては、当院整形外科で骨粗鬆症外来を開設しています。
・骨盤臓器脱
子宮脱などの骨盤臓器脱には、ペッサリーリングによる観察のほか、腟式子宮全摘術や腟壁会陰(えいん)形成術、腟中央閉鎖術など手術による治療も積極的に行っています。
・その他
子宮頸がんの前癌病変やコンジローマなどに対するレーザー治療、バルトリン腺嚢胞開窓術などの外来手術を行っています。外陰部の炎症や腟炎、その他の感染症などがご心配な方もお気兼ねなくご相談下さい。