泌尿器科
前立腺肥大症の治療
前立腺肥大症とは?
前立腺肥大症は男性特有の病気で、年齢が高くなるにつれて増えてくることがわかっています。前立腺は膀胱の出口にあり、クルミほどの大きさで、内部を尿道が通っている器官です。この前立腺が年齢とともに肥大することにより、尿道が圧迫されて排尿障害をもたらします。(尿が出づらい、尿の勢いがない、頻尿、尿漏れなど)
治療法について
現在の治療の主流は、「α1(アルファーワン)遮断薬」という薬で症状を緩和することですが、薬で前立腺の腫れを完全に元に戻すことはできません。薬で排尿症状が改善されない場合は、手術となります。
個人の症状に合わせて複数ある手術法から医師と相談して術式を決定します。
個人の症状に合わせて複数ある手術法から医師と相談して術式を決定します。
●TURP(経尿道的前立腺切除術)
尿道から内視鏡を挿入し、肥大した前立腺組織を電気メスで削り取る手術法です。
前立腺の大きさに関わらず行うことが出来るというメリットがある一方で、出血量が多くなってしまうのと、術後再肥大化の可能性があるというデメリットがあります。また前立腺がとても大きい場合には少しずつ削りとて行くため時間もかかってしまいます。
尿道から内視鏡を挿入し、肥大した前立腺組織を電気メスで削り取る手術法です。
前立腺の大きさに関わらず行うことが出来るというメリットがある一方で、出血量が多くなってしまうのと、術後再肥大化の可能性があるというデメリットがあります。また前立腺がとても大きい場合には少しずつ削りとて行くため時間もかかってしまいます。
グレープフルーツに例えると、果肉(肥大組織)を少しずつそぎ取っていくため果汁(血液)が多く出ます。
●HoLEP(経尿道的レーザー前立腺核出術)
尿道から内視鏡を挿入し、ホルミウムレーザーという水に吸収されやすいレーザーを照射しながら肥大した前立腺と外腺の間を剥離し、前立腺を塊としてくり抜きます。くり抜いた前立腺は膀胱の中で細かく砕き、吸引して取り出します。大きい前立腺に対しても出血を少なく施術を行えます。
グレープフルーツに例えると、果肉(肥大組織)を皮(被膜)から剥ぎ取るため果汁がでない、すなわち出血が少なくなります。
●WAVE(経尿道的水蒸気治療)
水蒸気の熱を用いて肥大した前立腺組織に壊死を引き起こし、前立腺体積を小さくさせる手術法です。前立腺組織を切除しないため出血が少なく10分程度の短時間で施術できるメリットがあります。
尿道より先端から水蒸気を送り出す針のついた機械を挿入し、内視鏡で確認しながら、肥大した前立腺組織に針を刺し水蒸気を注入します。水蒸気は前立腺組織の間質と呼ばれるスペースを伝って充満し、水蒸気は約103℃ですが、体温で冷やされ治療を行った部分が約70℃になります。
この過程で発せられる熱エネルギーで前立腺細胞が壊死し、その細胞が1~3か月かけて自然に体内に吸収されることで前立腺が退縮し、前立腺肥大症からくる下部尿路症状が緩和されます。
水蒸気の熱を用いて肥大した前立腺組織に壊死を引き起こし、前立腺体積を小さくさせる手術法です。前立腺組織を切除しないため出血が少なく10分程度の短時間で施術できるメリットがあります。
尿道より先端から水蒸気を送り出す針のついた機械を挿入し、内視鏡で確認しながら、肥大した前立腺組織に針を刺し水蒸気を注入します。水蒸気は前立腺組織の間質と呼ばれるスペースを伝って充満し、水蒸気は約103℃ですが、体温で冷やされ治療を行った部分が約70℃になります。
この過程で発せられる熱エネルギーで前立腺細胞が壊死し、その細胞が1~3か月かけて自然に体内に吸収されることで前立腺が退縮し、前立腺肥大症からくる下部尿路症状が緩和されます。
治療効果が出るまでに時間がかかるデメリットがありますが、体への負担が少ないため従来の手術療法を受けることが困難な患者さんや、出血量が少ないため抗血小板薬や抗凝固薬を内服中の患者さんでも治療が受けられます。
受診方法
前立腺肥大症の治療をご希望の方は、泌尿器科をご受診ください。
受付時間
【初診】8:30~11:00
【再診】7:45~11:00
※日曜日、祝日、第1・3・5土曜日は休診です。
※代診・休診等が生じることがございます。ご来院の前にご確認ください。
※クリニック(かかりつけ医)からのご紹介もお受けしています。現在、クリニックにおかかりの方は、担当の先生にご相談ください。
受付時間
【初診】8:30~11:00
【再診】7:45~11:00
※日曜日、祝日、第1・3・5土曜日は休診です。
※代診・休診等が生じることがございます。ご来院の前にご確認ください。
※クリニック(かかりつけ医)からのご紹介もお受けしています。現在、クリニックにおかかりの方は、担当の先生にご相談ください。