整形外科

人工関節センター   (人工関節外来)

当院整形外科では、各専門分野の医師のもと保存的治療などさまざまな治療を行ったうえで、手術が適応となる患者さんに適切な人工関節の手術をご案内しています。

人工関節とは

人工関節置換術とは、自分の膝又は股関節の代わりに人工の関節を入れる手術です。関節痛と可動域制限(動きが悪くなる)によって日常生活に支障があり、それらが保存的治療で十分に改善しない場合、手術の適応となります。生活レベル・活動レベルにもよりますが、人工関節はインプラントの性能もよくなっており、15~20年程度もつと言われています。しかし、人工関節では激しい運動などから脱臼(関節が外れてしまうこと)があるので、日々の生活では体重の管理など足に負担をかけないことが重要です。

人工関節置換術の種類

  • 人工股関節全置換術(Total Hip Arthroplasty:THA)
    股関節の痛んだ面を取り除いて、全てまとめて人工関節に置き換える手術法です。股関節の軟骨がすり減ったり、なくなってしまっていることによる強い痛みを生じている方が適応になります。
  • 人工膝関節全置換術(Total Knee Arthroplasty : TKA)
    膝関節の内側、外側、膝蓋骨の裏側の痛んだ関節面を取り除いて、全てまとめて人工関節に置き換える手術法です。膝全体がすり減り、膝関節の変形が進行している方が適応となります。
  • 人工膝関節単顆置換術(Unicompartmental Knee Arthroplasty : UKA)
    膝関節の内側のみを部分的に人工関節に置き換える手術法です。膝関節の変形が比較的軽度な方や、大腿骨顆部壊死など膝関節の内側のみ痛んでいる方が適応となります。全置換術(TKA)に比べて、より少ない負担で手術を受けることができます。

治療の流れ

<手術>
当院での手術時間は、人工膝関節が1時間から1時間半程度、人工股関節は30分から1時間程度です(※関節の変形の程度によっては時間が長くなる場合もあります)。なるべく短時間で手術を行い感染症などの合併症へのリスクを減らすよう努めています。

また、できるだけ小さい皮膚切開で手術を行い、関節や筋肉の傷を小さくすませる方法(最小侵襲手術)をもちいて、術後の回復が早くなるように努めています。(関節の状態によっては従来通りの方法で手術する場合もあります。)

<リハビリテーション>
術後は翌日から理学療法士のもとリハビリテーションを行っています。病室で行うリハビリから始まり、病棟、リハビリ室で起立、歩行などの訓練を行います。


<退院後>
退院後は人工関節外来で定期的に診察を行い、人工関節の状態をフォローしていきます。

手術実績

  2020年度2019年度2018年度
人工関節手術膝関節120件143件115件
股関節83件74件67件

受診について

治療をご希望の方は、まず整形外科を受診し診察医にお申し出ください。
整形外科受付時間 :月~土曜日8:30~11:00
休診日:日曜日、祝日、第1・3・5土曜日

※紹介状をお持ちの方は地域医療連携室(TEL:0463-94-2111)まてご連絡ください。
月曜~金曜8:30~17:00 土曜8:30~12:30 (日曜日・祝日・第1・3・5土曜日除く)


人工関節外来のご案内

人工関節外来では、人工関節手術を予定された方の診察を行っております。
当院以外で手術をされた方のご相談も伺っています。

<診察日>
第4木曜日 午後(完全予約制) 永井医師

※ご受診希望の方は上記整形外科受付時間内に整形外科を受診し診察医にお申し出ください。


担当医の紹介

永井 達司(ながい たつし)
 役職 人工関節センター部長
 出身大学 東海大学
 専門 股関節外科 膝関節外科 人工股関節 人工膝関節 リウマチ外科 
 脊椎脊髄外科 外傷

 所属学会 日本整形外科学会  日本股関節学会  東日本整形外科学会
 日本人工関節学会 日本骨折治療学会 神奈川整形災害外科学会
 認定医・専門医 日本整形外科学会専門医 日本整形外科学会認定リウマチ医  
 日本整形外科学会認脊椎脊髄病医 日本人工関節学会認定医 
 日本医師会認定産業医

望月 竜太(もちづき りゅうた)
 役職 
第一整形外科部長

 出身大学 信州大学
 専門 膝関節外科 足外科 人工関節
 所属学会 日本整形外科学会
 認定医・専門医 日本整形外科学会専門医