外科

鼠経ヘルニア・腹壁瘢痕ヘルニア・臍ヘルニア

「鼠径(そけい)」とは、太ももの付け根の部分のことを指し、「ヘルニア」とは体の組織が正しい位置からはみ出した状態をいいます。つまり、「鼠径ヘルニア」とは、本来ならお腹の中にあるはずの腸などの一部が、皮膚の下に飛び出てくる病気で、一般に「脱腸」と呼ばれています。



鼠径ヘルニアの手術に関して

手術では、ヘルニアの原因となっているヘルニア嚢(袋)の切除もしくは還納を行い、同時にメッシュで腹壁の穴も塞ぎ、腸が出てこないようにします。

 

腹腔鏡下ヘルニア手術について 

我々は、本邦でも早期である1997年からこの方法を導入してきました。

腹腔鏡下手術では、従来のお腹を4-5cm切開する手術と異なり、お腹にあけた3カ所の5mm程度の小さな創から器械を入れて治療を行います。創が小さいため痛みが少なく、日常生活に早く復帰できます。また、ヘルニア発生部位が左右の2ケ所にあっても同時に治療が可能で、症状が出ていない小さなヘルニアの見落としが少ないなどのメリットもあります。当院では患者さんの希望や患者さんの心肺機能などから、従来法か腹腔鏡下手術かの適切な手術法を選択するようにしています。


外科初診外来:月曜~土曜日(第1・3・5土曜日、祝日を除く)