外科

食道・胃・十二指腸

食道癌治療
早期の食道癌に対しては消化器内科とも連携し、内視鏡治療(内視鏡的粘膜下層剥離術:ESD)を行っています。進行食道癌に対しては病期に応じて手術、化学療法(抗癌剤治療)、化学放射線療法(近隣施設と連携)を組み合わせた集学的治療を行っています。

  

食道癌手術でも蛍光イメージング法により安全に        胸腔鏡手術後の創部
消化管吻合を行っています。                 (1か月後)

手術に関しては日本でも有数の食道癌治療の実績のある慶應義塾大学病院と連携し胸腔鏡手術を積極的に行っており、2018年度以降は全症例を胸腔鏡手術で行っています。食道癌治療においても3D胸腔鏡・腹腔鏡手術、およびICG蛍光観察法を用いた緻密かつ安全な手術を行っています。


胃癌治療
胃癌は診断から治療まで専門的な知識と経験が必要です。当院では日本消化器内視鏡学会指導医2名のもと、より正確な診断が可能であるNBI(Narrow Band Imaging)拡大内視鏡検査による診断を行っています。早期胃癌に対しては消化器内科医とも連携・協力し、内視鏡的治療(ESD)を積極的に施行しています。内視鏡治療適応外の早期胃癌に対しても、腹腔鏡下手術による低侵襲な治療を行っています。
進行胃癌や胃全摘・噴門側胃切除の対象となる上部胃癌、近年増加傾向の食道胃接合部癌に対してもJLSSG0901試験やCLASS-01試験、KLASS-02試験など国内外の臨床試験の結果から内視鏡外科学会技術認定医を含むチームで腹腔鏡手術を行っています。3D腹腔鏡下手術・ICG蛍光観察法などの技術を使用し、2019年度以降はより多くの患者様に腹腔鏡下手術を行っています。全国的に胃癌の手術症例は減少傾向でありますが、当院では例年、ほぼ変わらない安定した手術実績を有しています。


胃GIST(胃粘膜下腫瘍)
当院では消化器内科で超音波内視鏡を用いた針生検(EUS-FNA)を行い、GISTの診断が確定すれば、腹腔鏡・内視鏡合同手術(LECS)による低侵襲治療を行っております。手術侵襲が小さく術後の影響も少ない治療法です。
当院は全国的なLECS研究会の世話人施設でもあります。


良性疾患
食道裂孔ヘルニアや逆流性食道炎、食道アカラシアなどの機能性疾患で内科治療による改善が乏しい患者様に対しても腹腔鏡手術を行っております。

<外来診察>
毎週火曜日    午前   気賀澤悠
毎週水曜日    午前   壁島康郎
毎週木曜日    午前   壁島康郎
第1.3.5木曜日   午後   気賀澤悠
第2.4土曜日        午前   気賀澤悠