栄養とくとく話

栄養とくとく話

2023年3月広報誌掲載

「いつ」、「なにを」、「どのように」食べるかがポイント!
  ~時間栄養学で体内時計を整える~

近年、私たちの体には体内時計が備わっており、食事や生活リズムによって体内時計が動くことが分かりました。今回は、「いつ」食べたら良いかという時間の概念を取り入れた「時間栄養学」をご紹介します。
 
私たちの体内時計は、1日約25時間の周期で動いています。これを1日24時間の周期に合わせるために、光と食事の刺激で体内時計を日々リセットしています。頭と体の時計がバラバラに動くと、不眠や倦怠感などの不調、それによる生活リズムの乱れから肥満のリスクを高める可能性もあります。
 
・朝は体内時計を動かす食材を、夜は動かさない食材を優先して摂取する
朝食は遅くとも起床後1時間以内に炭水化物とタンパク質を取り入れ、規則正しく摂取することが望ましいです。夕食は寝る2時間前までに食べ、高脂肪食は控え、消化の良い食材をとりましょう。
 

 


2023年1月広報誌掲載

“○○ゼロ”や“○○オフ”などの食品表示を正しく理解できていますか?

近年は多くの食品パッケージで“○○ゼロ”や“○○オフ”など特定の栄養素が強調された表示を目にしますが、
その意味を正しく理解し購入できていますか?
食品表示法では強調表示について、
特定の栄養素を①含まない旨、②低い旨、③低減された旨の3つに大別しています。



表を見ると、たとえ0kcalであっても正真正銘の0kcalではないことがわかります。
また、100mlあたりの基準であるためカロリーゼロの飲料水をペットボトル1本(500ml)飲むと、
砂糖小さじ2杯分のカロリー(約24kcal)を摂ってしまう可能性があります。
よって、これらの表示があっても多量に摂取すれば、結果としてエネルギー摂取量が増えることになります。
“○○ゼロ”や“○○オフ”といった食品に頼り過ぎず、食事全体のバランスや量を考えることが大切です。

2022年11月広報誌掲載

骨粗鬆症の予防にはカルシウムの他にビタミンDも一緒に食べましょう!

骨を構成する成分のうち、カルシウムは重要なミネラルです。
しかしカルシウムにも体に吸収しやすい乳製品からそこまで吸収率がやや劣る野菜・海藻類とあり、
日本人は不足しがちになっています。

そこでビタミンDと一緒に食べることでカルシウムの吸収率を上げましょう。
ビタミンDを増やすには・・・
① 食品から・・・鮭やうなぎなどの魚類、きのこ類に多い
② 日光から・・・紫外線が皮膚に当たることでも産生される。
        (目安→夏の昼間:約5分以上、冬の昼間:約20分以上)
           ※5.5μg分のビタミンD

1日あたりのビタミンDの目安量は『8.5μg』(例:食品から3μg+日光5.5μg)