放射線室

放射線室

放射線室では、マルチスライスCTやMRI装置など高度医療機器を導入し、一般撮影・CT検査・MRI検査・RI検査・血管撮影・X線TV検査等・画像検査業務を行っています。現在の医療では画像診断は欠かせないものとなっています。CT検査・MRI検査・RI検査などは予約制となっていますが、緊急検査にも対応し、当日の検査や診断も可能です。私たちは知識、技術の向上に努め、可能な限り少ない放射線量で検査が行えるよう、日々努力し、より質の高い検査を目指しています。

また、マンモグラフィ認定技師、第一種放射線取扱主任者、放射線管理士、放射線機器管理士など資格や認定の取得にも積極的に取り組んでいます。


放射線室職員数

診療放射線技師20人(うち女性8人)

医療技術補助員3人

(令和5年4月現在)

主な機器

X線撮影装置3台

乳房専用撮影装置(FPD搭載)1台

X線TV装置2台(FPD搭載)

バイプレーン血管撮影装置(FPD搭載)1台

マルチスライスCT装置2台

MRI装置2台(3.0T 1台、1.5T 1台)

SPECT-CT装置1台

移動型透視用X線装置3台

骨密度測定装置1台

一般撮影

一般撮影は、胸部、腹部、骨などのX線撮影をしています。当院ではデジタルラジオグラフィーAeroDRを導入し、今までより少ない放射線の量で撮影ができるようになりました。また、撮影後の画像表示時間が速くなり、検査時間の短縮や医師への画像提供が迅速化されています。


X線撮影(胸部・腰椎)

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CT検査

CT検査はX線を使って全身の輪切り画像を得る検査です。当院のCT装置は64列─128スライスマルチディテクタCTで一度に高精細で広範囲の撮影が可能で、また被ばく量も低減されています。骨や血管の撮影では、3D画像を作成して病気の診断や手術前の状態の把握に役立っています。また、循環器内科医とともに心臓冠動脈CT検査も行っており、低侵襲に心筋梗塞や狭心症の原因となる冠動脈の狭窄や病気を見つけることもできるようになりました。


冠動脈3D画像

腹部血管3D画像


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MRI検査

MRIは放射線ではなく、磁石とラジオ波で全身のさまざまな画像を得る検査です。造影剤を使わずに血管の画像を得ることもできます。当院では3.0テスラ装置と、1.5テスラ装置を各1台導入しました。3.0テスラの装置は、今までの装置より撮影機構部の大口径(ワイドボア)化により、開口部が大きくなったため、検査時の圧迫感が軽減されました。また、検査中に大きな音がしていましたが、検査部位によっては音を抑えることもできるようになり、患者さんの苦痛が軽減されています。


頭部MRI画像

下肢MRA画像

全脊椎MRI画像


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核医学検査

核医学検査とは、微量の放射性物質を体内に注射し、全身の骨や脳の血流状態、心臓の筋肉の状態などのさまざまな病気の診断を行います。当院ではシ-メンス社製SPECT-CTで核医学撮影装置とマルチスライスCTを合わせた装置です。核医学検査の画像とCTの画像を重ね合わせることで、病気の状態を詳しく知ることができるようになっています。


リンパ節核医学‐CTフュージョン画像

骨シンチ画像


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乳腺撮影(マンモグラフィー検査)

乳腺撮影は専用のX線撮影装置を使い、乳房を圧迫して薄く伸ばした状態で撮影します。乳房の細かい石灰化やしこりの画像を得る検査です。当院では女性の放射線技師が検査を担当しています。


そのほか、心臓冠動脈や腹部などの血管撮影、胃や大腸のバリウム検査、骨密度測定も行っております。職員一同、安全で患者さんにやさしい検査ができるよう日々業務に取り組んでいます。